「SMILEcoみやぎ」について

ナノ界面技術によるMn系Liフルインターカレーション電池の革新と
それによる近未来ダイバーシティ社会の実現

 2011年3月に発生した東日本大震災を経験し、私たちは非常時に稼働する自立型エネルギーシステムの重要性を学びました。それは、再生可能エネルギーの安定供給など、通常時も役立つものではなくてはなりません。さらに「急激に進む東北の人口減少を防ぐ地域の産業振興にも繫げる」これが、本「SMILEcoみやぎプロジェクト」の目指す多様性です。多くの事業を手掛けた経験と産学官との良好なコミュニケーションを梃に、世界的な気候変動課題解決に向け、再生可能エネルギーを活用する自立分散型エネルギーシステムの社会実装を進めるため、本事業化プロジェクトを推進して参りました。

 本プロジェクトではコア技術である「Mn系Liイオン電池技術」と「ナノ界面評価技術」を融合させ、また宮城県や宮城県産業技術総合センター、県内外の企業、その他機関との連携をしながら種々の実証実験を行って、平常時はもちろん非常時にも使える「Mn系Liイオン電池」や、電池の界面評価技術から生まれた僅かな(最小2μL)試料量でも液体の粘度を測定することができる「超微量粘度計」を事業化することに成功しました。さらにこのMn系Liイオン電池や超微量粘度計を生産・販売するベンチャー企業2社も起業しました。これらの事業は宮城県内を中心とした企業で組立やシステム化を行い、国内はもとより将来的には広く世界に販売チャンネルを拡大していきます。

 今後は、東北大学・未来科学技術共同研究センター(NICHe)内に「SMILEcoみやぎプロジェクト」の後継組織である「SMILEcoみやぎ協議会」を設置して、宮城県とも連携を取りながら、これら事業で得た収益の一部をロイヤリティや共同研究費用として大学が受け取り、それを利用してまた新たな事業化シーズを育てていく「地域イノベーションエコシステム」に載せて参ります。

プロジェクト推進組織(2022/4/1~)

プロジェクト推進組織

SMILEcoプロジェクトみやぎ 俯瞰図

SMILEcoプロジェクトみやぎ 俯瞰図

プログラム終了後の地域イノベーション・エコシステム組織

プログラム終了後の地域イノベーション・エコシステム組織

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