「SMILEcoみやぎ」について
【東北大学・宮城県の連携による開発事業化の推進強化】
東北大学と宮城県は密接に連携して本プロジェクトを推進しており、例えば、宮城県産業技術総合センターでは、Liイオン電池の輸送試験を行ったり、超微量粘度計をセンターに設置して県下企業への啓発や技術指導を行っています。
また、Liイオン電池の事業化には、みやぎ産業振興機構からも販売先開拓や電池製造における技術指導などの支援を行っています。
その他、宮城県の施策としては、「新商品特定随意契約制度認定事業商品」として、㈱I・D・F製「BMS付電池パック」を認定し、県内外にアピールしています。
これら宮城県との連携を通して、地域産業の発展・活性化を図るとともに、事業化した商品を通して、カーボンニュートラル社会や医療分野、健康分野への発展に寄与して参ります。
【地域と社会に与える影響と広がり】
蓄電池事業が地域と社会に与える影響と広がり
本プロジェクトではMn系Liイオン電池の開発を行い、地域(東北地区)企業で応用製品・システムを事業化できる体制を構築して地域産業の活性化を図ってきました。また、本電池を太陽光発電、水力発電、風力発電に活用することによりカーボンニュートラル社会への貢献ができるとともに、水田の抑草用ロボットや水産養殖への応用も可能となり持続可能な社会への貢献も期待できます。
粘度計事業が地域と社会に与える影響と広がり
超微量粘度計の部品製作と測定・解析プログラム製作は地域の中小企業に依頼しており、地域企業との連携、地域企業の活性化や成長、地域の活性化に貢献します。また、超微量粘度計は、従来の粘度計では測定できなかった、稀少・高価な試料の測定を行えるます。例えば、電池から回収できる微量の電解液、高分子やスラリーなどの機能性材料の粘度評価に活用されており、新材料・機能材料の開発に貢献できます。また、血液や唾液などの粘度評価にも活用されており、医療・健康分野発展にも貢献できます。この様に、従来の粘度計にない新たな市場を開拓し、ソリューションを提供し、持続的で多様な社会実現に貢献します。